悩んだ挙句・・・・結局来てしまった。
バレンタインの日、偶然西門さんと出会ったバーに。
"チョコレートのお礼したいから・・・来月の14日にまた此処に来いよ?"
西門さんはそう言ったけど
康泰導遊、果たして本当に来るのだろうか?
だってチョコレートのお礼って言っても、ちゃんと食べた訳じゃないし・・・
っていうか、その時のことを思い出すと今でも顔から火が出そうになる。
あれって、ある意味普通にキスされるよりも恥ずかしかったかも。
だって・・・
唇舐めるって
中藥脫髮!!!
唇の端に付いていたであろうチョコレートを舐め取ったって感じだけど・・・
今でも思い出すと背中がぞわぞわする。
わかってる。
西門さんは誰にだってああいうことを出来る人だって。
だから意識しちゃいけない!!
そう思って1ヵ月過ごして来た
兌換港幣。
――――でもやっぱり何度も思い出してしまう。